【沖縄:津波、私の周りでは】

ここ沖縄にも津波がやってきました。

お近くの台湾では今回の地震のために亡くなられた方やお怪我をされた方がたくさんいらっしゃるので胸が痛みます。特に惜しくも亡くなられた方々には謹んでご冥福をお祈りいたします。

さて、津波が起きた時、私の周りではどのような様子であったかを、少しお知らせします。

私は看護師であり、津波が起きた時勤務をしていました。
患者さんたちの携帯から次々と緊急アラートが鳴り響きました。
鳴りはしたのですが…。

沖縄の人々は毎年来る台風のお陰で、割と緊急アラートに慣れています。
訓練のためのアラートもありますので、もしかしたら県外の方よりも聞きなれているかもしれません。そのためか、緊急アラートが鳴ったことに対してさほど驚いた様子を見せません。「あら、訓練かしら?アラートだわ」って、患者さんたちもアラート直後はこんな感じです。

特に台風の場合は天気図と共にアラートを確認するため、どちらかと言えば住んでいる地域が暴風圏内に入ったかどうかを確認するための馴染みのある警報という印象です。
ですから緊急アラートが鳴ったからといって大慌てにはすぐにはならないところは仕方ないのかなと思います。少々のんびりな県民性もあるかもしれませんが…。

緊急アラート直後は、一瞬こんな落ち着いた雰囲気に包まれましたが、今は台風時期ではありません。さすがに、看護師含めすぐさま状況確認です。子ども用DVDをかけていた画面はTVに切り替えられました。

眼に飛び込んできた情報は「津波、にげろ!」の文字。
緊急アラートは自分の住んでいる地域を設定しているのですから、自分たちの周囲の危機であるとわかっているはずなのに、TVで見ると改めて緊迫感を実感しました。
このあたり、不真面目にしているわけではなく、情報を収集しながら現実を徐々に自覚していった感じです。

現在地の海抜や、津波の到達予測時間などを考慮し、患者さんは次々と帰し、手の空いたスタッフから順に家族に安否確認などを行いました。
幸い大事には至りませんでしたが、海抜の低い那覇などは観光客の方々が高いビルに避難したり、車で避難した人々で交通渋滞が起きていたようです。

ただ…。学校は春休みだったのでまだよかったのですが、これが登校後の津波であったらと考えるととても恐ろしいです。
そして、家にいたとしても、アマゾンプライムビデオなどでアニメなどを見ていた場合、TVからの緊急速報は見ることができないでしょうし、子どもの携帯なども購入管理についてしっかりと考えなくてはいけないと思いました。

子どものそばにいられない時、子どもがどのように危険を察知したらよいのか、避難経路はいくつかのパターンをシミュレーションしておくことも大切であると痛感しました。

投稿者: rosemary@olivenurse

看護師歴20年。保健・養護教諭免許。公認心理師。