病棟で働いていた頃の話は尽きなくて、今でも患者さんのお顔や出来事が思い出されます。
以前病院近くの教会のシスターが大腿骨頚部骨折でご入院されたことがありました。
その方はとても品のある素敵な方でした。
かなりお年を召しており、認知症がありました。
ご高齢、認知症、転倒による受傷、手術…。
医療者側からすると、大変失礼な言い方ですが、もう色々な意味でハイリスクでしかない方でもありました。😅
病院で転倒などは、しなかったのですが…。
ハイリスクだけに、私も足が痛くなるくらい何度も様子を見に行っていました…が。
朝のバイタルチェックに行ったら、ベッド上にいるはずのシスターがいないんです。さっき寝てたのに…です。😰
気配がなかったので、すでにお部屋にいないとは薄々勘づいてましたが、転落の可能性を排除すべくベッド周囲を確認しましたが、やはりいません。
思わずベッドの真下を覗き込みました。「入り込むほど、そんなにちっちゃくはないか…。(小柄だけども)」と、自分の行動にツッコミを入れつつ、捜索開始となりました。
すると、お布団の隅からシスターの病衣が見つかりました。ロッカーにかけられた皆が想像できるあのシスター姿のお洋服もありません。
えっと、高齢、認知症、術後翌日、ピンで固定の術式だから足を床につけるくらいなら大丈夫…でもないけど😅、ベッドにも周囲にもいなくて、着替えた形跡があって、それでいて…。あ、歩いてるね完全に…😎私の思考はとまりました。先程もいいましたが手術翌日です。痛みはどこにいったのでしょうか。まあシスターもいないんだけども。🤔
って、もお、どういうことー?ですよ。😱
もちろん廊下にはいませんでしたから、もうあとは階段から転落だけはしないでいて欲しいと願い階段まで猛ダッシュ!です。
すると…。
非常階段の扉が開き、あっさりシスターが出てきました。一同ホッ。😌
朝の礼拝をする場所に行きたいと夢中で探しておられて、探しに行った私の前を、あー、はいはいおはよう、みたいに素っ気なく、足早に通り過ぎて行かれました。😂いやいやいや!
しかも、術後翌日で夜勤明けの私より歩くの速いってどういうこと?🤣🤣🤣
結局、付き添いのシスターがこんな事もあろうかと早く来てくださっており、無事バトンタッチができました。
看護師は心臓が丈夫で、寿命が少し縮んでも良い方にオススメの職業です。😉