【思い出のお盆と祖母の笑顔】

夏のお盆の季節が訪れるたび、私の心に温かな思い出がよみがえります。

それは祖母のことです。 私の誕生日は8月の前半で、夏のイメージが強いはずですよね。 でも、この時期になるとテレビでは戦争に関する話題がたくさん流れます。幼心にTVを観ては真剣な表情になり、毎年なんだか複雑な気持ちになっていました。

私が言うのもなんですが、祖母は昔から私をとても可愛がってくれていて、私自身もその自覚がありました。近所に住んでいたこともあって、お年玉など小遣いも毎回欠かさずもらっていました。でも…。驚くことに、祖母は私の誕生日を毎年面白いほど忘れていたんです。 「可愛い孫⁉の誕生日をなぜ忘れるのか」と疑問を感じ、幼かった私はちょっぴり涙したこともありました。 そして、そのことに気付いた祖母が何度も謝ってくる姿には、何とも言えない、とても気の毒な気がしました。その後、祖母は私の誕生日を忘れないようにと、カレンダーに大きくマジックで印を付けるなど、一生懸命頑張ってくれました。そのおかげで、祖母が私の誕生日を覚えていてくれた年は何よりも嬉しい気持ちになれました。やっぱり忘れることもあったのですが。(笑)
祖母にとっての一大イベントお盆。
忙しい中、とても大切に思ってもらっていたことに、今も感謝でいっぱいです。

これはだいぶ前に亡くなりましたが、祖母とのほっこりとした思い出、お盆のお話でした。

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投稿者: rosemary@olivenurse

看護師歴20年。保健・養護教諭免許。公認心理師。