最近Twitterをよく見ています。
主に不登校やHSP/HSC、うつ、フリースクール、心理や教育に関することなどたくさん書かれているので読んでいます。いろんな方の思いを知るうえで勉強になります。
さて、自由な考えを伝え合ってよい場であると思いつつ、否定しあっているのを読むのは実は少し複雑な思いになります。
例えば、「起立性調節障害」。「今までこんな疾患なんてなかったんだ、だから疾患ではない」という方もいらっしゃって、かなり揉めていることがあります。
私が思うに、今医学書に載っているものだけが疾患であるならガイドラインに改定など不要なわけで、人も時代も食べ物もみんな変わっているんだから、新しい疾患が見つかって当然なんじゃないかなと、思っている次第です。伝わりますか?この感覚。
診断名が付くかどうかというよりも、対処すべきかどうかが大切なような気がします。
ただ、この「起立性調節障害」に関していうと、この疾患に至るまで長い経過があるはずなんですよね。おそらくは多大な度重なるストレスで脳が疲労・炎症を起こし、それに伴う自律神経の乱れが起こっているわけで、ぽんっ、と病気になってしまうわけではありません。だからよく、親御さんが「体の病気なんです!」といっておられるのを聞きますと、それはそれでなんというか、複雑というか…。
「起立性調節障害」は、私にとって、診断がつく前に何とかしておきたい疾患みたいな認識です。何か前兆のような症状や様子があったと思います。小さなSOSがあったのではないでしょうか。
文字通り、自分で律する力のある「自律神経」。それが乱れるくらいなんです。
大人ももちろん大変ですが、相当大変であったはずです。それが子供に起こっているとなると、更にしっかり治療に取り組まなくてはなりません。治療に関してはまた今度かきますね。
結局、何が言いたいのかと言いますと、いろんな状況や環境の中で本人がつらく苦しむのなら、それは対処すべきことであって、おなじ苦しみを抱えていらっしゃる方がたくさんいるなら、診断名があるかどうかではなく、きちんと研究され、いずれそれが新たな診断名になる。また例え診断名がつけられなくても、新たな概念として誕生するだろうから、そもそもそういった「診断名にある、ない」からどうだみたいな論争は必要ないのかな、と思っているという事です。
今日はここまでです。
